UAD-2バージョンのFRIEDMANアンプ
UAD-2のFriedman Amplifiersコレクションに名機BE-100とともにバンドルされる、Brainworx社製のアンプ・キャビネットシミュレーターモデル。
やわなピッキングや安価なギターで弾くと「は?」な音しか出ません。
一切ごまかしの効かないアンプですが、上手く弾けば圧倒的な表現力を見せます。弾くと本気で疲れます。オールドアンプの感覚そのものです。

アンプとしての概要
60 年代~70 年代のサウンドを狙ったアンプで、マニュアルのUA社代理店による翻訳によると、
Jim Marshall による初のギターアンプ、Marshall JTM-45 をモディファイしたアンプにインスパイアを受けています。
初期の Led Zeppelin のレコードで聴ける Jimmy Page の象徴的なサウンドをエミュレートしています。
とのこと。
あまり知られていませんが、名機BE-ODでも知られる本家FRIEDMANから本機のペダルverも出ています。
あまり知られていませんが、名機BE-ODでも知られる本家FRIEDMANから本機のペダルverも出ています。
サウンドと使用感
Marshall社はFender社Bassmanの実質コピーから製造を始めたわけですが、そのマーシャルアンプの中でもFender社の影響を色濃く残した
- 初期のJTM~69年までのJMPシリーズ
を意識したサウンドです。一般にMarshallと聞いてイメージされる音とは違い、やや曇ったサウンドで歪み量も少ない。ミッドよりはプレゼンス感が強い。歪ませるにはピッキング技術が必要ですが、技術のある方が弾けば音量から歪量までを思い通りに操れる。ギター上級者向けのアンプ。
万人にお勧めできるものではないです。本物のオールドMarshallよりは歪みますが、音が早い分フィンガリングとピッキングのタイミングがわずかにズレるだけでも音に出ます。
代わりに、普段プレキシやメタルパネル(73年ごろ)のMarshallを使っている方なら使いこなせるかもしれません。歪んでいるのか歪んでいないのかわからない、絶妙な「ギリギリクランチ」サウンドが味わえます。
例を挙げるならば事変や岸田教団。間違ってもONE OK ROCKは弾けません。こだわり派向けのものだと思います。
コントロール

オールドアンプのサウンドを持ちながらも、EQコントロールは5を中点とするカットブースト式となっており、アクティブな音作りが可能。
キャビネットとマイク、アウトボード類をまとめてIR的にロードできる「REC CHAIN」も搭載。
70sロックギターの雰囲気を出すなら、グリーンバック搭載の4×12キャビ(ENGLISH 4×12)及びCMV63(Neumann U67系統の真空管マイク)とアンビ的にリボンマイクをチョイスするのがオススメ。