【ラウドロック】実例あり。SM57 、 R-101 、 e609とUAD-2を使った、ハイゲインのギター録り手法を公開!

マツダイクヤ流 バンドのギター録り風景

友人でもあるアーティスト、IWAYAMA Taisuke氏と共に、予定しているギターレコーディングに向けたサウンド調整を行いました。

機材セットアップ

使用したマイクは、

  • ROYER R-101
  • SHURE SM57
  • SENHEISER 609

の三本。

マイキングは、SM57をベースに、ROYER R-101の柔らかいアタックで輪郭を足し、e609で硬い低域を足すようなイメージです。

4発のスピーカーユニットごとに音が違ったので、バイト感がありつつも耳が痛くない音が出ているユニットにSM57とROYER、ローミッドが豊かなユニットにe609を使っています。

ギターアンプのレコーディング時には、、目の前で爆音が鳴ってる状態でモニターを聞く必要があります。

アンプを鳴らしていない時にはモニターヘッドホンでモニターできますが……マイクの位置決め等をモニター音を聞きながら行うのはほぼ不可能です。

こういった場面では、SE215等の遮音性の高いイヤホンでモニターして、さらにその上からヘッドホンやイヤーマフ等をかぶせるとモニター音に集中できますよ。

SM57 vs e609 vs R-101 : Mic for Hi-Gain GUITAR!

SHURE SM57

使用したキャビネット、Vintage30搭載のHughes&Kettner CC412は、タイトなローと強いハイのざらつきが特徴です。

最初はカップのエッジ部分を狙ったのですが、どのユニットを狙ってもハイが強すぎて凄いことになったので、マイクを傾けて狙う「オフ・アクシス」セッティングにしました。

後で録り音を聞くと、57一本でもエッジーで格好いい音がしています。

宅録を始めるなら、まずはこれ……と言えることは間違いありません。

SENHEISER e609

近年のギターレコーディング業界ではよく使われるようになっている、e609。

カラッとしていて平坦になりがちなSM57よりもハイが出て、ピッキングのアタックをちゃんと捉えてくれる点が評価されています。

SM57が「カリッ」であれば、609は「ギャリッ」という感じになります。

マイクスタンドを使わずにマイクケーブルで上から吊り下げられたり、平べったい形状とショックマウントカプセルによってキャビネットのグリルに接触していても問題なかったりという、アンプ録りの為の設計で使いやすいというのもメリットですね。

紛らわしいモデルに、形までそっくりなe906という子がいますが、違いは

  • 906には、高域のロー、ノーマル、ハイを切り替えられるスイッチが点いている

というものです。

近接効果が強く出るので、今回のセットアップではグリルクロスに接触するほどに近づけて低域を出してもらいました。

ROYER R-101 リボンマイク

リボンマイクは、Foo FightersやGreen Day、AerosmithにMuse。多数のアーティストが、レコーディング/ライブギグで使用しています。

ROYERリボンマイクの特徴である、高SPLにも耐える設計技術と、スピーカーの前にただ立てるだけの簡単セットアップでも自然なミドルと柔らかなローエンド。

あの岸田教団さんが使うのも頷ける、ギターアンプにぴったりのマイクです。

Royer Labs ( ロイヤー ラボス ) R-101 ◆ コンデンサーマイク
created by Rinker
ROYER

レコーディング時のアウトボード処理

ミックスを始める前までの段階で「格好いい音」になっていなければ、ミックス時に何をしても取り返せないというのが録音技師たちの常識。そんなわけで、多量の処理をしています。

これらをUAD-2 AppoloのAPI VISION Channel StripのUnisonに通し、API 212Lヘッドアンプモジュールと550 EQで3kHzを-2dB程度落とします。

マイク入力が一本足りない分は、TASCAM US20×20のADAT出力でAppoloへと流し、API VISIONを同じようにインサート。

各チャンネルには、STUDER A800UAD-2 Empirical Lab FAT SOを通しています。

STUDERは456テープのCAL +6、15IPS。ざらつき感が増しつつ、自然にダイナミックレンジを減らしてくれます。

FAT SOは私の大好きな機器で、リダクションは行わずにWarmthとTRANNYステージをアクティブに。ジューシーでファットなサウンドにします。

その後、Appolo ConsoleのOUT3からRupert Neve Designes SHELFORDへ送り、Texture BLUE。EQで220を突き、3.5kを抑える。それをADAT入力でProToolsに入れただけ。


ハイゲインなのに、アタックとバイト感の強いジューシーな音。

アンプシミュレーターではなかなか作れない音だと思います。レコーディング時にここまで音を作れていれば、ミックス時にはバランス取りのEQだけでいいかなと。

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