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M Typ240 with ZEISS Distagon 35
これまで50mmのSUMMILUXを使っていて、屋内撮影や屋外でのスナップでは広い画が欲しくなる場面もあり、35mmのCONTAX / ZEISSの35mm/2.8をマウントアダプター経由で着けたりしていました。

LEICA M Typ240とZEISSレンズの描写はとても美しかったのですが、距離計と連動しないのでレンジファインダー機としての楽しさは少なく、SUMMILUXに劣らない描写力を持つ35mmを探していました。
SUMMICRON 35mm?
ライカ用広角レンズといえば、泣く子も黙る銘玉SUMMICRON 35mm/f2やSUMMILUX 35mm /f1.4が浮かびますが、私は35mmを開けて使うことはあまりありません。
実際Distagon 35を持ち出すときにも、普段はSUMMILUX 50を着けておき、30分に一度ほど広く撮りたくなったら換える程度。しかも、大抵5.6くらいに絞って。
ろくに使わないf2.8以上のために20万近く追加するのもどうなのか?という……
かといって、サードパーティのレンズではやはり、見た目としてライカの気迫が感じられず。笑
SUMMARON 35mm
SUMMICRONからは一段暗いものの、その分コンパクトで安価なSUMMARONは、とてもいい選択肢だと感じました。
SUMMARONには、私が今回手に入れたf3.5のバージョンやf2.8のバージョン、メガネ付きバージョン、Lマウント等いくつかバリエーションがあります。

(これについて、サンライズカメラさんがとても詳しく解説してくださっています。)
f3.5とf2.8の間には一段分の差もなく、屋内でもZeiss Distagonで撮れる場面ではほとんど同じように使えるだろう!という考えでSUMMARON 35mm f3.5に決定。

外観

クラシカルな外観がクールです!

M3なんかのメカメカしい機種と組み合わせて使えば、もっとクラシカルになりそう(笑)
ピントレバーの無限遠位置にはストッパー。
移動中などにピント≒距離計機構に無駄な力を加えないため、、といった理由はあるようですが、単純に格好いいですよね!
無限遠位置に「カチッ」とハマる工作の精度も高く、僅かなズレもありません。
アイリスリングはとても滑らかで、スイっと流れていき、ピントリングも引っかかりなく。
実写ギャラリー
同郷のカメラマン氏を撮ってみました。

M Typ240のフィルムの如く濃密な画作りと、デジタルセンサーの解像度、レンズの描写力とが見事に組み合わさっています!
また、35mmでありながらも空気感を感じられるボケ感。
「ボケ」というよりは、ピント面から離れるほどにシネレンズのような「空気感・奥行き感」といった印象。
それでいて、ピント面は極めてシャープ。α7用G-MASTERやSIGMA Art等と比べても全く見劣りしません。
周辺減光は評判通り強く、フレアも出やすいですが、モノクロでは全然ウェルカム。
これがカラーでは、SUMMILUX等と比べるとコントラストが薄いのが分かります。
風景など気になる場面ではLightroom等で補正してやれば良いでしょう。

LEICA M Typ240のISO1600、レンズは開放3.5。屋内でも広く撮れる感じはやはり35mm。
標準レンズと言われる50mmと比べ被写界深度が深いため、近距離で、やや大雑把なフォーカスでもなんとかなります。

ボケ感はこんな感じ。
35mmでも、開放であればボケますね。G-MASTERレンズのように「綺麗なボケ」を追求したレンズではないので、フワトロな感じはありません。
屋外での実写レビュー
