57年製Les Paul SpecialでJan ray(自作)を試奏【ビンテージ】

Michael Landauの使用で有名になり、プロの間で今なお使用者の多い「VEMURAM Jan Ray」でなによりも特徴的なのは、Fenderアンプをクランクさせたような芯のあるドライブサウンド。

https://youtu.be/xbSM6QzhQGs

歪ませるというよりも、歪んでしまっている、、、というニュアンスが出る稀有なエフェクターだ。

Fenderやオールドマーシャルと呼ばれる初期のマーシャルアンプの、歪んでいるかいないかわからない……そんな最も美味しいサウンドを、ペダルで得られる。

ディストーション的なゲイン量を期待すると物足りないが、素晴らしいオーバードライブペダルだ。

自作 VEMURAM Jan Ray

筐体は、回路を解析するために分解した「Blackberry JAM Cacao」から転用、ノブはMarshallのミニアンプから強奪!ありあわせで作った結果こうなった(笑)

ちなみに、本機の製作後にもう一台Cacaoを購入し、そちらは普通にMarshall 1987系サウンド用に使用している。レビュー記事はこちら。

オペアンプには「OPA2134PA」、抵抗はカマヤ、コンデンサにはファインゴールド。

回路構成はオリジナルのVEMURAM製Jan Rayに準じているが、T.C. G-SYSTEMに組み込んでいるので、入力の抵抗を100kに落としてインピーダンス整合を図った。

また、電源ラインのインピーダンスも強化しダイナミックレンジを広げている。

コントロール

GAIN、VOLUME、TREBLE、BASS。オリジナルにあるのは以上だが、回路内に隠された高域調整トリマーを「PRESENCE」的に表に出した。

使用するキャビネットやスピーカーの種類によってハイの出方を調整出来る。

中央のトグルスイッチは、ダイオードクリップの構成をテストした際の名残。現在は対称クリップにしている。

サウンド

「トランスペアレント系」の言葉通り、ギターから出力される音を余計な味付け無しに増幅してくる。

GAINを上げればナチュラルにドライブしていき、ブルースドライバーくらいの歪み量までカバーするが、9時から12時くらいまでのクランチ領域が最も音が太く、美味しい。

ただローが出るという意味での太さではなく、100Hz〜400Hzあたりにあるピッキングのアタックが大変に厚く、芯があるのが魅力だ。

「ドライブさせたFender Super Reverbの音」と言われ、ブラックフェイスのFenderトーンを狙う際にはLovepedal Super 6と並んで評されるJan Ray。

Marshall系よりも超高域を丸めつつミッドに寄ったピーク分布を持ち、これが「艶」となりFenderトーンらしさを生む。

実際のFenderアンプと聞き比べても遜色ないトレブルの張りを持っているが、エッジーなのに耳に痛くないサウンドチューンは見事。

オーバードライブペダルに分類されるが、コンプ感を出すことなくギターの出力だけをアップさせる良質なブースターとしても使える。

2~3段増幅の良質なアンプが持つ「音楽表現の道具」としての無個性すら再現する領域にあり、ギタープレイに余計な味付けをしない。そんな特性がプロに愛される所以かと思われる。

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