【MacbookAir 2020】M1プロセッサ。ガチで使えるのか??【Capture one / ProTools】
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2020年発売のApple M1 Mac。

13万円ほどで買えるMacbook Airですら、20万円を超えるi7のMacbook Proを超えるパワーが!?という、未来を感じるモデルです。

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Capture 1は使用可能

撮影した写真のほとんどを「Capture One」を使用してRAW現像しています。

Capture Oneは、「Capture One 21 (14.2.0)」以降のバージョンでM1チップに対応をアナウンスしており、実際に使用が可能でした。

アクティビティモニタでも「Apple」で動作していることが確認できます。

使用感はというと、おおよそ5900×3400サイズのDNGデータを処理してみたところ、カラーホイールを使っていてもほぼリアルタイムに色が変わっていき、もたつきや処理の遅れは全く感じませんでした。

本体が熱くなったりする事もなく、力不足感は全くありません。

Macbook Airとしての軽さを持ちながらも、Rec709(sRGB)を超えたP3色域を表示できますし、フォトグラファーのメインPCとして使える性能だと思います!


M1 Macbook Airは、余裕のパワーに加えて広色域なP3規格を表示できるモニター。

手軽に持ち出せてパワーのあるノートPCをお探しの方は、今あるモニターを買い替えるより、PCパワーとディスプレイを一気にアップグレードできるM1 Macを一台購入すれば事足りるかも。

DTMソフト

動作環境が大切なDTMソフトウェアは動くでしょうか。

結論から言うと、そこそこであれば使えます!(そこそこ)

【R3.8月追記】Avid ProToolsは、バージョン2021.6にてM1に対応しました!

詳細は、Avid公式サポートページをご覧ください。


種類が「Intel」になっていることからわかる通り、テスト時点でのProTools最新バージョンである「2021.3.1」においてもM1 Macはネイティブサポートされていません。

と言うことで、Intel CPU用ソフトをM1 Macで動作させる「Rosetta 2」を介しての対応です。


テストした環境は以下の通り。

  • Apple Macbook Air 2020(M1) 8GB RAM/512GB SSD
  • UA Apollo x6
  • メインDAW Avid ProTools 2021.3.1
  • YAMAHA MSP3ペア

2020年のApple M1 Macを核に、OWC Thunderbolt HubでUA Apollo x6を接続。

本体のSSDは512GBなので、サンディスク製外付けSSD Extreme 1TBにセッションデータを保存しています。 

インストールしたプラグインは以下。

どれもメインに使っているプラグイン達です。

  • UAD-2
  • Waves V9〜V12
  • Ik Multimedia T-RackS 5
  • Brainworx Bx_Consoleシリーズ
  • Native Instruments KONTAKT5

iZotope Ozone 8 AdvancedとNuetron 2 Advancedもダウンロードしようとしたのですが、そもそもMac OS Big Surに対応していない様でうまくインストールされませんでした。

MI社のサポートページには

Ozone 8は「レガシー製品」

iZotope製品:macOS 11 Big SurそしてARMチップ搭載のMacの互換性について ( 2021.6現在 )

と記載されていますので、おそらくは今後の対応もないかも。大人しく最新版を買ってくれという話です。

ちなみに、有償で購入したWavesプラグインが一つでもあれば、以下の製品を利用してOzone 9とNeutron 3、Nectar 3バンドルを2万円でGETできますよ。

サウンドハウス / Tonal balance Bundle Crossgrade from 有償Waves製品
https://mus1clab.com/waves-plugin-download

この手法を使って、最安値でWavesプラグインとiZotope製品を入手可能になってます!

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使用感

Universal-Audio、Waves……いずれもメーカーアナウンスはされていないソフト/プラグイン。

ProToolsでのレコーディング (96kHz動作)

96kHz/32bit浮動小数点動作で、ボーカルレコーディング〜トラックバランスを行ってみました。

レイテンシは256サンプルに設定。モノラル1chのボーカルトラックへ録音しながら、UAD-2のプラグインで音作り&モニターに空間系エフェクトを適用。バッキングトラックを3つほど切り替えながら進行します。

UAD-2はApolloのDSPを使用しているのでカウント外。ProToolsをMTRとして使用する中のレコーディングは、一切のトラブル・ストレスなく終えることができました!

仮ミックス作成のため、「Waves Cramer PIE」「Waves Tune Real-Time」などをインサートしてコミット。5分ほどの楽曲であれば、レンダリング速度はかなり速く、intel i7-9700搭載のメインPCと比べても力不足は感じません。

「出先でレコーディングし、仮ミックスをその場で渡す」……こんな場面では、非常に有用なPCであると感じました!

ProToolsでのミックス (96kHz動作)

レコーディングが終わったら、続いてミックスを行ってみます。

テストを行ったのは、

  • ドラムトラック計11ch
  • ギター5ch
  • ベース2ch
  • うわもの6ch
  • ボーカル3ch

という平均的なProToolsセッション。各トラックにはAvid、Waves、Brainworxなどの各種プラグインが刺さっております。

これを、AUXセンドやマスターバスを予め設定してあるテンプレートセッションへと取り込んで作業を始めました。

「基本的には」ミックスを進めてもクラッシュなどなく使えます。

仮のバッキング作成のためにKontaktサンプラーを立ち上げましたが、内蔵SSDにインストールした音源を使う限り非常に快適です。(この面で、MAC内蔵のSSD容量は多ければ多いほどいいですね)

オーディオ20ch、AUX20ch前後のセッションにおいて、ボリューム/パン操作といった動作で、フリーズはもちろん動きがもっさりするといったことはありません。

しかしながら、8GBモデルであることの影響かメモリ不足の警告が気になりました。再生や処理はできているものの、数分に一度程度の頻度で以下表示が現れてきます。

また、Brainworx「Bx_Console SSL 4000E」など高負荷なプラグインをアクティブにすると、一気に遅さを感じるように。インサートする際と、プラグインをクリックしてウインドウを出す際ともに3秒ほどの空白が生まれ、UIを操作しても反映までタイムラグがあります。

10ch分同時に立ち上げていると、「CPUオーバーロード」の表示とともにプレイバックが停止。ディスクプレイバックの設定やバッファサイズなど色々試しましたが、ストレスフリーには至らず。

ちなみに、同じミックス44.1kHzセッションで行うと、20ch同時に立ち上げてもオーバーロードは起こらずストレスフリー。

DTM使用のまとめ

使用する用途と環境によって「使えるか、使えないか」が大きく変わりそうな「MacBook Air 2020 M1モデル」。

出先でのレコーディングなどに使うには不足ない性能。自宅スタジオに常設して音源を多数立ち上げ、プラグインを多用して音作りする使い方にはお勧めできません^^;

出来ないわけではありませんが、あくまでもMacbook Air。流石に難しいと思います。

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