
宅録からDaVinci Resolveでの映像制作・グレーディングまで、「Macbook Air 2020 M1」をメインに作業をしています。

処理能力的には文句ないM1チップ搭載のMacBook、搭載しているのは13.3インチのRetinaディスプレイ。
- Webページを見ながら記事を執筆する
- ProToolsやLogic Proで、メイン画面とミキサー画面と頻繁に行き来する
などのクリエイティブ用途には画面が狭く感じてきました、、
そこで、サブモニタを導入することにしました。

効率も姿勢も悪くなって良い事なしです^^;
ちょっと古いながら数年前まで実用していたミツビシ製のディスプレイ「RDT222WLM-A」をサブモニタとして活用しようと、MacLabの「USB Type-C→HDMI変換ケーブル」を購入!
MacBookとモニターをHDMI接続してから、正常動作させるまでに一悶着あったので、対処法をご紹介します。
対処法を一言で
「Macと外部ディスプレイの解像度を合わせないと正常動作しない」という内容です。
以下、顛末をまとめておきます^^
①映らないンです
M1 MacBook Airには、Thunderbolt端子が2つしか搭載されていません。
そこで、OWC製Thunderboltドックを介し、UA Apollo x6オーディオインターフェイスや外付けハードディスク、電源ケーブルなどの周辺機器を接続しています。
今回のMacLab HDMIケーブルは、USB-C端子→HDMI端子のケーブルですので、このハブにそのまま突っ込めば動作するはず。
しかし。。。
- OWCハブから外部ディスプレイへ接続……映像が出ません。
- 次に、MacBook本体のUSB-Cポートと、外部ディスプレイのHDMIを普通に接続してみても、外部ディスプレイは真っ暗のまま!!
- PCの再起動やケーブル抜き差しを試してみますが、反応せず……
ケーブルのエラーや接触不良の類かと思い、Windowsパソコンで使っている「EIZO Flexscan EV2456」とMacBookとを繋いでみると。
一発で映像が出ました!
②ケーブルエラーではなかった
他のディスプレイで映るということは、「Macの映像出力→ケーブル」までには問題がないということになります。
おやおやと思いながら、ディスプレイの入力を切り替えている際に気がつきました。
「HDMIケーブルを挿すと、ディスプレイの電源が入る。つまり信号は入力できてる」
ということ。その証拠に、Macの「システム環境設定」→「ディスプレイ」ではディスプレイが2枚表示されてます。

この「ディスプレイ」設定画面で「option」キーを押すことで現れる「ウインドウを集める」ボタンを押すと、
外部ディスプレイの設定ウインドウがMacBookのディスプレイに表示されました。

これで原因がわかりました。

HDMI信号は、「送りと受けのデバイス間で解像度設定が異なると、その信号を無視する」という特性があります。よって、Macと外部ディスプレイの解像度設定を合わせてやれば外部ディスプレイが映りました。
実際の操作手順
「システム環境設定」→「ディスプレイ」に進み、
- 内蔵Retinaディスプレイ
- 外部ディスプレイ(今回の例ではRDT222WLM)
二つのディスプレイ解像度を変更して合わせます。
内蔵Retinaディスプレイ設定画面内「文字を拡大---デフォルト、スペースを拡大」のアイコンにマウスを乗せると「擬似解像度」が表示されるので、それを外部ディスプレイの解像度と合致させることで解決するはずです。
本来は各々のディスプレイに各々の設定画面が現れますが、今回のようにいずれかのディスプレイが正常表示できていない場合には、どう頑張っても設定できませんよね笑
そういった場合は、
「ディスプレイ」設定画面で「option」キーを押すことで現れる「ウインドウを集める」ボタンでMacBookディスプレイに全ての設定画面を移動させて、設定してやってください。

ちなみに、
今回使ったRDT222WLMでは、MacBookと合致する解像度が「1680×1050」しかありませんでした。
外部ディスプレイ側の設定画面に解像度の選択肢が少ない場合は、「option」キーを押しながら変更ボタンを押すと選択肢が増える場合があるので試してみてください。
ディスプレイの解像度は1920×1080のため、若干ですが表示が甘くなります。
とはいえ、自分から1mほど離れたところに置いておけばほとんど気になりませんし、それよりも作業範囲が2倍になったことの方がメリットとして大きいです。
やっぱり自宅では2画面がいい笑
MacBookのRetinaディスプレイは細部まで見やすく良いディスプレイですが、ノートパソコン故に作業範囲は小さいです。
そんな弱点を解消できるデュアルディスプレイは、一度体感するとやめられません。
クリエイター向けの最新の4Kモニタでも5万円ほどで購入できますが、そこまでの表示性能は必要ないという方も多いかと思います。
そんなとき、HDMI入力が入る古いモニタをお持ちの方は、ぜひ2画面をお試しください!