![ミックスの完成度を高めるバスコンプ:バスコンプの種類[光学式]](https://mus1clab.com/wp-content/uploads/2019/02/lca-2b.jpg)
デジタル(プラグインの)コンプレッサーもバスコンプとして使用できますが、
聞きなじみの良い音へと簡単にたどり着けるという点で、
バスコンプとして愛されるのはその殆どが
アナログコンプレッサーあるいはそれをモデリングしたプラグインです。
そのアナログコンプレッサーには、動作原理によって4種類の大まかな区分けがあり、
それぞれ潰し方や通した際のサウンドに違いがあります。
すなわち、
光学式(オプト)
可変ミュー真空管式(バリアブル・ミュー)
VCA(電圧制御アンプ)
FET(電界効果トランジスタ)。

ここで説明する区分けは、部品としてではなくリダクションの方式としての呼称です。
光学式
有名なLA-2Aをはじめとするオプトコンプレッサーは、
一般的に透明かつ心地の良い、聴感上自然な潰し方をすると言われます。
音の変化としては、ハイとローが前に出てくるいかにも「アナログ」な印象のモデルが多く、
まったりした楽曲に合わせると曲自体の雰囲気もまったりとしたものになります。
基本的にコントロールは容易で、
心地のいいところまでインプットを突っ込む/またはスレッショルドを下げる、
そしてアウトプットで補正する、
ただこれだけです。
しかし、この方式は動作原理として鋭いアタックに反応しづらいという弱点を持ちます。
すなわち「楽曲の糊付け」には有効ですが
「ピークを削って音圧上げ」という目的に使うには不適当な場合が多いです。
どうしても光学式の質感が欲しい場合は、
鋭いアタックにも対応できるコンプ/リミッターを重ねて使うなど工夫が必要になるでしょう。
光学式のバスコンプとして有名なコンプには、
Tube-Tech CL-2A、およびMillennia Media TCL2等があります。
光学式コンプのプラグインとして有名なのは、
LA-2AのモデリングであるCLA-2Aやそれの真空管非使用バージョンであるCLA-3A、
IK-MultimediaのOpto-Comp、Tube-Tech CLシリーズあたりでしょうか。