近年(といってもここ20年程ですが……)発表された

アウトボードコンプレッサーの多くは真空管を内蔵していますが、

ここで言う「バリアブル・ミュー」真空管コンプレッサーとは

真空管を使用して圧縮し、真空管のバイアスを変更することによって潰す量を制御する

……というゲインリダクション回路設計の為に真空管を使ったモデルです。

‘ミュー/μ’とは回路設計の用語で増幅率(ゲイン)という意味。

バリアブル・ミューコンプレッサーは、たいてい真空管らしい音質を持っています。

すなわち、他のコンプレッサーでは得ることのできない、

高調波歪みと暖かさ/滑らかさ。

ミックスバスコンプとして適した有名真空管コンプレッサーといえば、

FairChild660と670MANLEY Variable-MuPendulam Audio ES8

Pendulam Audio ES8については、超高価でそもそも売りにすら出ないFairChildを現代的なアプローチで再構成した製品ですので、基本的には両者の傾向は同じです。

 

 

特にMANLEY Vari-Muは最近のトレンドで、

多くの海外のポピュラー系のエンジニア/プロデューサーが

本機を愛用しています。

つぶし方というよりは通した際の質感を求めて使うタイプで、

澄み渡ったような不思議な質感が得られます。

FairChildとPendulamは温かみ/ほわっとした感じにステータスを全振りした感じで、

MANLEY Variable-Muがちょっとすました大人っぽい感じ。

リダクションも、潰れているのか、潰れていないのかでいえば潰れてる……のに、

潰れてないみたいみたいな(笑)、イマドキの圧縮感が人気の秘訣です。

これを導入すると、一発でミックスが有名スタジオのサウンドになりますよ。

 

真空管のサウンドを忠実に再現するJJP Analog Legends。実機を買うと300万円近い値段であることを考えれば、選択肢は実質コレ一択だろう

MANLEY Vari-Muの値段は40万(笑) 常識的に考えて、実機と一切の区別がつかないUAD-2によるプラグインが妥協点となるだろう