ミックスの完成度を高めるバスコンプ:VCA式

VCAとは電圧制御アンプの略、ようは真空管やらの物理的な素子ではなく、ただ単に

電圧の大小/電気的なメカニズムでリダクションを行うモデルです。

Neve 2254/33609SSL G-Series QUADコンプレッサー(いわゆるGバスコンプ)

API 2500Focusrite Red 3など、

大型ミキシングコンソールに内蔵された「従来の意味での」ミックスバスコンプレッサーは

ほとんどがこのタイプです。

今では「糊付け」がその主な目的にかわっていますが、「従来の意味」とは、何十年も前、ミキシングコンソールからアナログテープへと書き出すその間にリダクションを行って、多少のピークなら「なかったことにする」というのがそもそもの利用目的でした。

 

トランジスタやオペアンプを使ったVCAコンプですが、有名なモデルには

それに独特のカラーがあります。

Neve 2254/33609のダイオードによる質感、APIの「2500」オペアンプによる歪み感など。

バスコンプという目的では、一番多く、かつ多用途に使用される動作方式です。

SSL、API、Neve。音楽の歴史を作り上げた三大アナログミキサー卓のサウンドをこれ一つで網羅。

当スタジオのSSLにも、無論SSL-Gコンプが搭載されている。

Neve2254/33609は、Neveらしく色づけの強いタイプのコンプで、

つやが出るというか、高域にシルキーさが出ます。

33609はそうでもないですが、lindell Audioによるプラグインを試す限り、

Neve2254は、現代的な使い方ではリダクションがわかりやすく、

糊付けを狙うバスコンプとしてはセッティングがシビアといえるかも。

とはいえ、海外のダンストラックでは、かかり方の激しいこのコンプをあえて使って

ドロップ感を出している例も聞かれます。

ついでに、スネアなどのリミッターとしての使用や、

伸びのあるボーカル用に使うコンプとして使うと非常に格好いい音になりました。

当スタジオでは、開発者であるRupert Neve氏による33609の復刻「RND Shelford Channel/5035」をメインのボーカル用コンプとしています。

Vintage33609をベースに、Neve氏が考える「現代に求められるNEVE」サウンドを具現化したチャンネルストリップ。ぶっちゃけ、エッグイほど格好いい音になります

SSL-G-Series QUAD Compについては……超定番のド定番。

リダクションが4dB位を超えると一気につぶした感が出てくるので、

バスコンプとして使う場合はそれ以下のリダクションにとどめるのが無難。

しかし、ここには一つ制作トリックが隠れているんです( ^ω^)・・・

のちのち記事にしますネ。

 

とはいいつつ、グランジや激しいロックのダウナーなセクションなどでは

この潰れ方が気持ちよくハマることもあります。そういう場合は、

オートメーションでそこだけインプットに突っ込んでやれば楽曲に変化をつけられますね。

 

 

FOCUSRITEのRED 3は、かのCLA(Chris-Load-Alge)がその

「サウンドバリエーション」の一部としてバスコンプに使うことがある

……とセミナーでおっしゃってました。

ちなみに、ほかの「バリエーション」は

SSL G-QUAD Comp(彼のSSL4000デスクのもの)

Shadowhill Mastering Compressor

そしてFocusrite RED 3

だそうです。

 

Slate DigitalのVirtual Bus Compressor。SSl GバスコンプとFocusrite RED、ついでにFairChild 670のモデリングを一つのパッケージに凝縮。

Shadowhill Mastering Compressorのモデリング?ありますよ、UADにならね。

中の人について
198

Guitarist/Mix Engineer and Musician!
もとはギタリスト、高校時代に金欠をこじらせてセルフレコーディングに手を出したのが運の尽き、そのまま海外スタジオで修業し現在20歳。

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