
PCC4Kを買って使いこなせる人と、使いこなせない人の違いとは?
勘違いされがちなのですが、PCC4Kはミラーレス一眼の延長線上にあるカメラではないです。

ミラーレス等で一眼ムービーを撮ってる人がポケシネに移行しても、必ずしも満足できるとは限りません……
なぜなら、PCC4Kは映画級のグレーディングに耐える素材を撮れる「最安値のシネマカメラ」、故にシネマカメラとしての使用が前提だからです。

「PCC4Kの長所① 画が綺麗」
- 内部収録のRAW撮影や無限の連続撮影時間、デュアルISO。シネマカメラなので当然、グレーディング技術も持ってて当然
「PCC4Kの長所② UIが素晴らしく使いやすい」
- クライアントを待たせることなどできないので当然
「PCC4Kの欠点① バッテリーの持ちが絶望的」
- 販売価格を抑えるために普及品の「LP-E6バッテリー」を採用してはいるが、シネマカメラとして撮影に使うならVマウントバッテリーで電源供給するのが当然
「PCC4Kの欠点② AFがシングルしかない」
- シネマの撮影では、ピントは専門のフォーカスマンがフォローフォーカスでマニュアル操作するのが当然

といった感じで、
Blackmagic「商業映像の撮影に必要な最低限のもんだけ積んで安しといたわ、後はあんたらプロなんやから、カスタムの一つもできるんでっしゃろな」
という姿勢で作られたカメラだと思ってください。(なぜか大阪弁)
そんなわけで、PCC4Kの実践運用に必須のカスタムを実施していきますよ!

……15万円で買えるからといって、15万円で映画が撮れるようになるとは限らないのです。(苦笑)
まずはここから
リグを組んでカスタムをするにあたって、まず初めに必要なのは「カメラケージ」です。

ここから、ネジやロッドを使って追加パーツを組み込んでいきます。
私は評価の高いTILTAのリグを使っています。
フルケージとトップハンドル、、SSDホルダーなどがセットになっていて、すべて個別で買うよりも2万近く安いです!
TILTA TA-T01-BG BMPCC 4K(ベーシックキット)ケージ ブラックマジックポケットシネマ カメラリグTILTAからは多数のPCC4K専用パーツが発売されており、そのパーツ間の互換や装着のしやすさという面にまで配慮して設計されています。
トップハンドルにフォローフォーカスやカメラ下のロッドマウントプレート、SSDホルダーなど、多数のパーツを付けていくにつれて真価を発揮します。
たとえば、カメラケージ下部にロッドプレートをスライドするだけで装着&ロックできる点や、SSDホルダーとカメラケージ、USBケーブルとをネジ留めで簡単に固定できる点など。

安価で定番のSmallRigからもPCC4K用カメラケージが発売されています、カメラの保護という使い方ならこちらで十分ですが、シネマカメラとして本気で使っていくならTILTAがベストです。
「PCC4Kの欠点① バッテリーの持ちが絶望的」を解消する
調べればわかる通り、LP-E6運用では30分ほどしか撮影できません。
安価な互換バッテリーでは20分ほどに短くなることもあり、このカスタムは必須だと思います。
私は三脚使用時はもちろん、ジンバル使用の際にもRONIN-Sのパワーに任せてVマウントバッテリーから電源供給しています(笑)