
Blackmagic PocketCinema Camera 4KとLEICAライセンスのパナ単焦点を使った、4Kミュージックビデオを制作しました。
コラボ企画MIXと映像制作しました
— マツダイクヤ@宅録Mix & ビデオグラファー (@mafuyu0318) November 3, 2020
【敗北の少年 -「Cinematic Cover MV」StayHome_StayTuned FUKUI】
"少年の出した答えは、留まることだった
世界と個人とが繋がる、新しい世界が始まってゆく"
Actor / Vocal / Lead Guitar : Taisuke IWAYAMA (@RRRock_Man)
Creative Director : MATSUDA IKUYA pic.twitter.com/JCzk1VBPTZ

目次
ギャラリー
演奏シーン
カーテンを利用し大きくディフューズした自然光で、ドラマチックさを演出。
Blackmagic Filmの状態では、窓枠にドアラ人形が寝そべっているのがバレてます(笑)
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寒色系シネマトーン
一人だけのもの悲しさ。
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寒色系シネマトーン2
覚悟や諦めが出てきている感じで。
ナイトショット
ライトは、公園にある街灯の灯だけ。デュアルネイティブISOの3200が役立ちます。
撮影時の雑感

本当に使いやすい映像カメラです。
撮影前に解像度やフレームレートの設定さえしておけば、
電源入れる→ISOある程度合わせる(大雑把でも割とOK)→アイリスでボケ感だけ調整→可変ND触る→ピントとる→シュート
という、10秒でできる簡単操作で映画が撮れます。

「RAW映像の撮影」をすることだけに特化した設計のおかげで、他の一眼の様に複雑なメニュー階層をたどったりする必要はありません。
5inchのモニターは、明るい屋外でも十分見えます。ピカーンな真昼間でも、フォルスカラー機能を使いスキントーンにピンクが乗るように露出をとればOK。
バッテリーが保たない云々の話は、Vマウントバッテリーを使えばすべて解決、電源入れっぱなしでも平気で8時間以上も保つようになります。
ちなみに、私達映像のカメラマンは、カメラを付属バッテリーで駆動することの方が少ないです。
今回は風景ショット以外のほとんどでジンバルを使用しましたが、その際にもバッグの中にROWAのVマウントを入れて、ケーブルを垂らしたままRONIN-Sに載せて運用していました。
ストレージも1TBのSSDを付ければ4時間以上回りますし、データのやり取りも簡単になります。
高品質な映像用カメラとしての素質は抜群ですから、あとの些細な欠点は工夫して潰してしまえばいいです。
グレーディング時の雑感
Blackmagic RAW……黒魔術ですね(笑)
4K16bit RAWとしての情報量や色域、色分離を持ちながら、ProRes422あたりと同等のサイズですから……
ブラマジ5inch等でProRes HQ収録しては、グレーディングのノイズに悩まされていたのが馬鹿みたいですw
ISOと露出はもちろんですが、特にホワイトバランスをRAW現像時に好き放題できるというのがデカイ。

「あ~ここ寒色に振りたいな……」
と思ったときに画質劣化無し&可逆的にいじれるのは、便利すぎます。
LUTを使って色を載せた後も、スキントーンを明るくしたければRAW現像でISOを上げてしまえばいい。
Blackmagic Filmに現像してからArri ALEXA Log-Cに変換して、Log-C 709を当てているところさえあります。
クオリファイアーの色抽出もほぼほぼ一発ですし、色相を変えてもノイズが出ないというのは贅沢です……

一度RAWの撮影とグレーディングを経験すると、、もうLOGなんかでは満足できなくなります。
自由度が段違いですからね。
Blackmagic RAWがもっと普及してほしいなと思う今日この頃です。
使用機材
Blackmagic Design Pocket Cinema Camera 4K
セッティング
DCI 4K - Blackmagic RAW 8:1 24fps
メディア
Blackmagic RAW 12:1 24fpsであれば、1TBで600分ほど回ります。
USB Type-C → Type-Bの変換アダプタが付属しているので便利です。
屋外でもアイリスを開けられるように、可変NDで調整しています。
可変ND特有の色かぶりは、調整ごとにホワイトを取り直す、またはポスプロでバランスを調整すれば治ります。
レンズ
LEICA DG SUMMILUX 25mm ASPH
LEICA DG SUMMILUX 15mm ASPH
LUMIX G VARIO 45-200mm
今回は、ほとんどのカットをこのレンズで撮っています。
しかもコンパクト。強力なレンズ内手振れ補正も便利です。
予備バッテリー
ノーブランドのLP-E6バッテリーは残量表示をしない(!)ので、数百円だけ上乗せして「残量表示可能」なやつを買ったほうが良いです。
カメラケージはこちらがオススメ。
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